恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜




「んっ…」



唇に、熱を感じる。
…その感覚は、智晴先輩の視線とは正反対で。
ひどく熱くて、優しい。






何故だろう…
私の目からは、涙が溢れた。
哀しいワケじゃない。
苦しいワケでもない。



…ただ、『好き』って感情だけが溢れた。
智晴先輩が好き。
好き。



私は、ゆっくりと…
智晴先輩を受け入れた。
もう、抵抗はしなかった。




…分かってる。
この後、惨めになるのは自分だってこと。
苦しむのは自分だってこと。





だけど
今はこのまま──…









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