恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜
「もーっ!ドコ行ってたの!?途中抜け出しちゃったから心配したんだから!!」
夜。
ゆかちんから電話がかかってきて、お説教される。
「ごめんなさい!…心配かけてごめんね?」
「…まぁ無事ならそれでいいんだけどさ。」
ゆかちんは笑いを含んだ声でそう言った。
「あ、そういやさ、柚杞と藤堂先輩が消えたあと、少ししてから優介先輩も急用が出来たって帰っちゃってさ。結局残ったの五人で、寂しかったんだよー!」
「…え?」
優介先輩が急用…?
じゃあなんであそこにいたの?
「…ねぇゆかちん。優介先輩って、どのあたりに住んでるの?花山公園の近く?」
「え?優介先輩の家?…あ!花山公園って、多分真逆だよ?」
真逆…
ってことは、全然近所じゃないってことだよね…?
なんであそこに…