恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜
「柚杞?電話切るよ?」
「っあ、うん!今日はごめんね?じゃあね。」
ゆかちんとの電話を切ってから、私は優介先輩とのことを思い出した。
あ…!
そういえば、優介先輩が隣に座ったとき、優介先輩、すごくあったかかった。
家が逆方向ってことは…
自転車で捜し回ってくれてたのかもしれない。
…私の自惚れかもしれないけど。
…だけど。
私を探す理由が見つからない。
優介先輩とは今日出会ったばっかの、いわば単なる顔見知りでしかないわけで…。
だけど、いくら考えてもその理由は分からなかった。