青春はこれからだ!!
それにしても外はさむく
小沢ん家にいく時よりも風が強まっていた
ふと、首周りに違和感を感じた

「あっマフラー忘れ―」

そういいかけた瞬間後ろからぎゅっと抱き締められた

「ふみちゃん…マフラーわすれてる」

小沢は低い声で耳もとでささやいた
一瞬誰かと思うほど低い声で

「おざっ…!?


そうか、分かったから早くはなせ」

いくら人気がないといえ、マンションの階段で男同士がこれはないだろう
2階で外からも160㌢以上の人であれば普通にみられる位地
なにより小沢のご近所にみつかったら流石にきまずい
だが小沢は黙ったままで
だんだんと小沢の腕に力がますのを感じる

「…お前最近どうした?」

返事はない
沈黙の時間がつづいた

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