青春はこれからだ!!
何分かたつと、教室に生徒が集まり
先生がドアをあけてずかずかと入ってくる
正直こういう態度の野郎は一番嫌いなタイプだ

「えー今日のホームルームは席替えにします
自分たちで決めておきなさい 」

席替えは俺にとっては
ちょっとした楽しみみたいなもので
結構好きだったりする
いまの席は一番窓側の前から三番目だ
宮本は同じく一番側の前から五番目
そして小沢は窓側からみて四列目の五番目
結構席は離れているが
それでも宮本と小沢はよく喋ったりする

席をくじで決めた結果
俺は先程の後ろの席で
前後左右斜めは
よく小沢と話してるが
喋ったことのないやつばかりだ
小沢は窓側から六列目の二番目
宮本は五列目の三番目になった

「あいつら近いな…」

俺は頬杖をうちながら呟いた
他の生徒が引いたくじを見せあい

「交換して~」

とかいうのが聞こえるが
俺はそんなことをして
小沢なんかと一緒にいたい
なんて勘違いされたくないし
勉強ばかりやっている暗い俺と
交換してくれるやつなんていないだろう
第一あいつらのまわりはうるさいし
こちらからお断り
そう思っているはずなのに
なぜだろうか少し寂しいきもする








「おい、12番って誰だ?」

小沢の声

「俺も5番のやつと変えたいんだけど」

今度は宮本もだった




小沢は右宮本は前へに腰をおろす

『弁当、この方が食いやすいだろ?』

そう言ってこいつらは俺を見て自慢げに笑った
まったく迷惑なやつらで
こっちまで笑わせられるなんてな・・




俺は普通が好きだ
けど少しは変わった何かを
期待して見てもいいのかもしれない
今はそう思えた
< 35 / 51 >

この作品をシェア

pagetop