パンドラの箱
本屋に着くと、あたしは雑誌海斗は漫画を買いにそれぞれ別れた。
あたしが先に買い終わったからレジの隣で待っていた。
二人で買った本をかかえながら近くの公園に向かった。
「なんか飲む?」
唐突に聞かれた海斗からの質問。
「え、あ大丈夫」
せっかく好意で聞いてくれたのに断ってしまったことに罪悪感を抱く。
「まぁ、いいけど。」
そう言って海斗は大好きなココアを買ってあたしの隣に来た。
「座んない?」
「あ、うん、そだね。」
そう言って花壇の近くにあるベンチに座った。
「で、話しって?」
「あの、さ」
あたしは一瞬息をとめ、言葉と一緒に吐き出した。
「別れたい」