パンドラの箱


「海斗、本屋行ったら公園帰りに寄っていい?」

「なんで?」

携帯はもう閉じられていたので海斗はあたしを見ていった。


「なんでっていうか話しあるから…。」

「じゃあ、今話せば?」

「とりあえず落ち着いて話したいの。」

「ふーん。分かった。」


まったく、4ヶ月も付き合うと会話はこんなにそっけなくなるのかな。


…いや、海斗があたしを好きじゃないからか。

なんだか一人で妙に納得してしまいちょっと悲しくなった。



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