Love Water―大人の味―
今まで、部長とまともに会話なんてしたことはなかった。
無表情で、着々と仕事をこなす彼は、あたしにとって雲の上の人かも。
仕事の面でね。
そしてそんなことを思っているうちに、重くなるまぶた。
さすがにここで寝るのはやばいと思いながらも、安心した心を襲うもぬは、もう眠気のみ。
キーワードの音を聞きながら、静かに目を閉じる。
部長、あたしの部屋まで運んでくれないかな……なんて思いながら、あたしは闇に沈んだ。
泥沼に埋まっていくみたいに、深い眠りに。
―――――――――……
――――――……