秘密の同居《番外編》
おぉぉ?
この話しの展開はまずい。
「ねっねぇ、その後その人とどうなったか聞きたい?」
慌てて話しを逸らすと、少し考えた顔で頷いた。
「その人とはね、付き合えたの。
それから一緒に夢を叶えようって頑張ったんだよ。」
「……ふぅん……。
……で?その彼とは別れたの?」
本田君の言葉に、はっとした。
しまった、今も一緒に働いてます、なんて言えない!
どうしよう。
「そ、そう。
別れたの。」
嘘を付いた。
へー、と真顔の彼にホッとした。
「ま、あんた保険医向いてるんじゃない。」