秘密の同居《番外編》
(えぇ!?
告白されたの!?
びっくりだね!)
少し可笑しそうに言うえっちゃんに拗ねる。
「何よー。
笑えないんだからねー。」
(ごめんごめん。
いや、まなってさ、モテるよね。
口説かれてるの見たいなぁ。
ま、冗談はさて置き。
…結婚してる事は知られてないんだよね?)
「うん……。」
(そっか、複雑だね。
だけどそれを知った時のケアが必要だね。
それと、あたしの個人的な思いとして。)
えっちゃんの言葉を待つ。
(まながこうして悩んでるのと同じく、きっとその子も好きだって自覚するのも伝えるのも凄く悩んだし勇気が必要だったと思うの。
生徒だから、じゃなくてその子と自分で考えて答えを出してあげて。
他に好きな人がいる、それでも充分だから。)