秘密の同居《番外編》
…あ、そうだ。
はた、と思い出し、携帯を取り出す。
しばらくのコール音から、はい。と穏やかな声が聞こえる。
「もしもし、えっちゃん?
ごめんね、夜に。」
(まな〜、久しぶりだね。
どうしたのー?
何かあったー?)
えっちゃんの優しい声に少し泣きたくなる。
「うん、あのね。
聞かせて欲しいの。
えっちゃん、ずっと先生が好きだったじゃない?
どんな気持ちだったの?」
(えー?
何急に?
本当、何かあったんでしょ?
大丈夫なの?まな。)
「うん。ありがと。
今生徒に好きだって言われてさ。
どうすればいいのか分からないの。」