I will be with You
・・・。
・・・此処はどこだ。
未だ嘗て現れることのない、時空の狭間。
そして、その空間に広がる大いなる力は、徐々に世界を巻き込みつつある。
「波動の力、か。今もこれが流れ続けているのか・・・ん?」
そこには眼鏡を掛けた学者のような人がいる。
彼は一冊の本を見つけ、それを読み耽っていた。だがその途中、突然パソコン画面の
右上に警戒アラームが受信される。その瞬間微妙な振動が一帯を包み込んだ。
・・・時は来た。
・・・目覚めの時だ。
決して触れることの出来なかった、物語。
だがその物語が今、裏側の世界を通じて現実世界に影響を与えようとしていた・・・。
大きな力がぶつかり合う。
その瞬間衝撃波が当たりを包み、微妙な振動を起こす。
一人は手で何かを包み込むようにして、球体を作り出す。もう一人は
自分の利き腕全体を光らせる。そして、腕を思いっきり振る。すると
引き裂くように伸びた光線が、もう一人の下へと向かっていく。その者は
攻撃を防ぐためにバリアを布いた。そして、手に包み込んでいた球体を打ち出す。
大きな力がぶつかり合い、衝撃波が包み込む。
その衝撃波は、現実世界にもわずかな振動となって襲い掛かっていた・・・。
・・・私は何者なのだ。
・・・お前はこの世のやるべきことを果たす者として、改造された“人間”だ。
・・・改造・・・だと?
自分のやるべきことを果たせ。
・・・やるべきこと・・・。
・・・だが、お前のその力では、まだ役目を果たすことは出来ない。
暫くの眠りにつくが良い。あっという間だ。
大きな力がぶつかり合っている中、もう“一人”が目覚める。
・・・時は来た。
裁きの時だ。