瑠璃色の見せた奇跡
そうやって何人も挨拶を交わした。その間シバは、百合の側を片時も離れることはなかった。
『あら〜、ごめんなさいね!主役のアナタと同じ衣装着てきちゃったわ……ほんとごめんなさい。』
アイザは、百合と全く同じドレスを着て、高級そうなストールを巻き、取り巻きを何人も連れてやってきた。
百合は、嫌な顔一つせずに
『アイザさん、わざわざいらして下さってありがとうございます。ドレスお揃いですね!嬉しいわ。』
と余裕の微笑み。
アイザは、鼻をフンッと鳴らすと、贈り物をシバに手渡し、料理のテーブルの方へ姿を消した。