瑠璃色の見せた奇跡


クロウは、メイドに屋敷の留守番を任せ、森の奥へと急いだ。


−森の奥にある廃墟−


それは、ならず者たちが昼間から酒をのんだり、時に寝泊まりするのに使っている廃屋だ。


この近所の者なら、知らないものはいない。


怖くて皆、近こうともしない。


クロウは、百合の身に良からぬ事が起きていることを感じていた。


そしてひたすら走った。



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