瑠璃色の見せた奇跡


祈祷などの祈りの類はよく行ってはいたが、直接の交信は、こちらから働きかけたことはなかった。


ローディットは、念入りに準備をし、御供物を捧げ、呼吸を整え、摩訶不思議な呪文を唱えはじめた。







その日、ローディットが神殿から出てきたのは、空が夕日で朱く染まりはじめた頃だった。



『…………。』



険しい顔で、口を真一文字に結び、杖をつき早足で屋敷までの道のりを帰るローディットだった。






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