ヌードなアタシ

車は、大通り沿いのこぢんまりとしたショップの前に停まった。


アタシは紙袋を持ち
ケイちゃんの後に続き店に入った。


ケイちゃんは、
店員さんと短く会話を交わし
選んだ3着の服を持って
アタシを呼び寄せた。


『こまち、ジーンズ出して広げてみて…
うん、そう…。
んー…こっちかな…。
……やっぱり、これ!これに決まり』


選んだのは
白いタンクトップ。


アタシは試着コーナーに入り
制服を脱ぐ。

タンクトップはインナー付きで
体のラインがでるピッタリとした生地。

逆にジーンズは、
スキニーのようなフィット感は無く
ゆるく馴染んだ感じだった。



カーテンを開ける。


『うん。いい。
すごくいい!
さすが、こまち。

でも、このままじゃ…寒いよね…』



ケイちゃんは笑いかけ

棚に並んである服の中から
生成の7分袖シャツを取り

アタシに合わせる。


『これがいいね。
上にこれ着て。

次は、スニーカー…
そのローファーじゃ合わないわ』


ケイちゃんはレジカウンターに向かう。


アタシは店員さんから貰った大きな紙袋に
急いで制服を入れた。

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