パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
『機械の世界ではマイクロマシンテクノロジーも極度に発達しています。そちらのくるみちゃんの先天性疾患も或いはそれで……』


  ズッ ゾゾゾゾズゾゾォォ


──────────────


お互いの情報交換を済ませてほっとしたのも束の間、流が突然飛び上がった。


「ああ〜っ!」


「フンッ、なんだ? 流」


「博士……ひょっとして僕達。大変なことになってるかもです」


深刻な顔で佇む流を見て、さすがのオレンジ頭も真面目な顔で聞いた。


「おいおい流。顔色が真っ青だぞ?」


「だって純一郎さん。サイクロトロンの起動時間、もうとっくの昔に過ぎてます」


「フンッ、フンフンッッ、フフフフンッ」


龍太郎は最早鼻息だけしか出ないほどに慌てている。


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