屍の孤島
分け入れば分け入るほど、山道は険しくなる。
鬱蒼と生い茂る背の低い草、樹木の根が地面に張り、足をとられる事も少なくない。
夜ともなれば尚更だ。
それでも梨紅がこんな山道を進めるのは、幼い頃…まだこの島を出て行く前に過ごした頃の記憶があるからだ。
毎日泥まみれになって同い年の友達と野山を駆け回って遊んでいた。
ある日、山中の井戸を訪れた梨紅と友人達は、その声を聞きつけてやってきた農家の男性に手酷く叱られてしまう。
『この井戸に近づいちゃいかん!』
『この井戸には怖い蟲がいっぱいおって、お前らみたいな子供は食べられてしまうんじゃけぇのぅ!』
当時は何故叱られたのか理解できず、また大人が子供を近づけない為の、文字通り子供騙しな嘘だと思っていたのだが…。
鬱蒼と生い茂る背の低い草、樹木の根が地面に張り、足をとられる事も少なくない。
夜ともなれば尚更だ。
それでも梨紅がこんな山道を進めるのは、幼い頃…まだこの島を出て行く前に過ごした頃の記憶があるからだ。
毎日泥まみれになって同い年の友達と野山を駆け回って遊んでいた。
ある日、山中の井戸を訪れた梨紅と友人達は、その声を聞きつけてやってきた農家の男性に手酷く叱られてしまう。
『この井戸に近づいちゃいかん!』
『この井戸には怖い蟲がいっぱいおって、お前らみたいな子供は食べられてしまうんじゃけぇのぅ!』
当時は何故叱られたのか理解できず、また大人が子供を近づけない為の、文字通り子供騙しな嘘だと思っていたのだが…。