屍の孤島
この道も、次の道も、先程通ったあの道も。

もう彼女が確認していない道はない。

そして、ゾンビが待ち構えていない道は一本もなかった。

ぞろぞろと、夕映に迫ってくる屍の軍勢。

「っっ…っっっっ…!」

キョロキョロと周囲を見ながら、流石の夕映も狼狽する。

蟻の抜け出す隙間もない。

完全にゾンビの群れに包囲された。

最早ここまでか。

祖母の分も生き延びてみせると、心に誓ったばかりなのに…!

悔しさと絶望に歯噛みする夕映。

その背後から。

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