屍の孤島
一方その頃、秀一がいる山に程近い陰島の市街地。

「っっ…!」

夕映は窮地に立たされつつあった。

病院を抜け出して、何とか島からの脱出口を模索していた夕映だったが、既にこの島にはゾンビが蔓延している。

大きな通りも、入り組んだ路地も、彼らの目が光っていない場所など存在しない。

曲がり角を曲がる度に遭遇するゾンビの群れ。

既に夕映の知っている道は勿論、初めて通る道でさえ、亡者達が網を張っている。

知能の低いゾンビ達だというのに、まるで連携を組んで夕映を追い詰めているかのようだ。

そう思わせるほどに、ゾンビの数は増殖していた。

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