屍の孤島
どうやらまだ電気は止まっていないらしい。

ネット接続も大丈夫のようだ。

夕映は椅子に座ってパソコン画面に向かう。

その後ろで見守る奏。

こんな状況なのに、ただインターネットがしたいだけな訳がない。

夕映は夕映なりの考えがある筈だ。

固唾を呑んで見守る。

…軽快なパソコン操作で、夕映が始めたのはサイト検索だった。

キーワード入力の欄に『警察署』と入力。

更に絞り込んで、この陰島から最も近い本土の警察署を探す。

彼女はどうやら、警察に救助を求めるつもりのようだった。

…しかし、この島に上陸して早々に梨紅が警察に通報したものの、信じてもらえずに突っぱねられた事を奏は思い出す。

今更通報した所で同じ事なのではないだろうか。

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