屍の孤島
やがて電話を切り、夕映は秀一と奏の方を振り向く。

「警察、何て?」

不安そうに訊ねる奏。

ここでまたも信用されずに突っぱねられれば、もう彼らには自力での脱出以外に方法はなくなる。

しかしこの状況から自力での脱出というのは困難極まりない。

だが…。

「警察と消防とで連携して、救助ヘリを出してくれるそうです…ゾンビの真偽はともあれ、私達がこの島に取り残されているのは事実ですから…」

淡々と、しかし希望の持てる返答を、夕映は語ってくれた。

「一時間後くらいには、島に救助ヘリが来てくれるそうです。それまでは安全な場所で待機して…」

夕映が言い掛けた時だった。

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