屍の孤島
外から窓ガラスの割れる音。

夕映と奏が思わず振り向き、秀一は手にした猟銃を構える。

見れば役場の建物の外に無数の人影。

窓に顔を押し付けるように中の様子を窺っているそれは、紛れもなくゾンビの群れだった。

「くそっ、もう嗅ぎ付けられたか!」

秀一が舌打ちする。

これではもう外に停車してある車の所までは行けない。

建物の外に出れば、あっという間にゾンビ達の餌食になってしまうだろう。

かといって、このままでは建物内に侵入されるのも時間の問題。

ここは一戦交えるしかないか…!

「二人とも、ゾンビに噛み付かれるなよ。奴らは体内に寄生虫を潜ませている。蟲が体の中に入ってきたら、ゾンビ化してしまうぞ」

ボルトアクションで猟銃に弾丸を装填しながら、秀一がこれまでに得た情報を奏と夕映に聞かせた。

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