屍の孤島
幸い、屋上の入り口は狭い。

どんなに数がいようとも、通り抜けられるゾンビはせいぜい二体ずつくらいだ。

それを狙って、秀一は猟銃を発砲する!

射撃の経験がないとはいえ、秀一はこの短期間で見る見る射撃を上達させていた。

鏑木のように一発でゾンビの頭部を撃ち抜くまではいかないものの、射撃を外す事なくゾンビの体のどこかに命中させる。

その度にゾンビはよろめいて転倒した。

時にはうまく頭部に命中し、一発で絶命させる事もあった。

足止めとしては十分な効果を挙げていた。

しかし。

「ちっ…」

弾が切れ、秀一は猟銃に弾を込める。

その間にどんどん屋上になだれ込んでくるゾンビ達。

「来た!近づいてきたよ!」

秀一を急かすように声を上げる奏。

「わかってる!」

少々時間がかかりつつも、秀一は弾丸を装填して再び射撃を開始した。

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