幕末純想恋歌
「ねぇ、本当に聞いてる?質問、後、半分あるんだけど。何であそこにいたの?あと、君のその服は?」


……どうしよう、信じてもらえないだろうけど、やっぱ、はなすべきだよね。


「あの、信じてもらえないかもしれないけれど、その、私は、未来からきました。」


「君、大丈夫?頭、ぶつけた?」


「ぶつけてなんかないです!!私、正気です!!」


この反応が普通だけど、でも…。


泣きそうだ。


その様子を眺めていた男は、少し考えて立ち上がり、


「おいで。その話はほかの人も聞いてもらった方がいいかもしれない。立てる?」


「は、はいっ。」                
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