幕末純想恋歌

芹沢鴨。そして沖田総司。

―…チュン、チュン。

雀の鳴き声が朝を告げる。

朝日が眩しい。

「…ん…、…んぅ…。」

……朝?

でも、なんか温かくて気持ちいい…。

…起きたくないなぁ。

でも、起きないわけにはいかないから瞼をがんばって開ける。

……………目の前には綺麗な顔が………。

「………。」

そのとき閉じられていた瞼がパチリと開く。

「おはよう。よく眠れ…てたよね。」

「……沖田さん……?」

「うん。」

………………!!

「…っきゃぁぁぁ…!!」

早朝、屯所中に絶叫が響きわたった。
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