Sky Blue-同じ空の下-Ⅱ


パパとママ、それから先生に置き手紙を残して、翌日の朝早く東京へ旅立った。


車椅子を押す純の手が微かに震えているのが分かる。

ごめんなさい、パパ、ママ、先生。

ごめんね、純。





東京への船を乗ったとき、電話が鳴った。何回も何回もなる電話。



「もしもし、」

『碧?今どこにいるの?』

「船の上。」

『純もいるの?』

純が「変わって」と言ったけど、私はそれを拒んだ。


「ママ、ごめんなさい。」

『ふざけないで!!病院がどれだけ大騒ぎになってるか分かってるの?』

「ごめんなさい。」

『碧?パパだ。』

ママとは対照的に落ち着いた声で話しかけてくるパパ。

『とにかく無事ならよかった。』

「本当にごめんなさい。でも、どうしても東京に行きたかったの。」

『分かった、分かったから。お前の携帯に東京の病院の住所を送っておくから、後で純に見せなさい。』

「住所。」

『先生が、そこの病院の先生に紹介状をファックスしてくださった。何かあったら行きなさい。』





『とにかく無事に帰ってきなさい。』




< 37 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop