Sky Blue-同じ空の下-Ⅱ
パパとママ、それから先生に置き手紙を残して、翌日の朝早く東京へ旅立った。
車椅子を押す純の手が微かに震えているのが分かる。
ごめんなさい、パパ、ママ、先生。
ごめんね、純。
東京への船を乗ったとき、電話が鳴った。何回も何回もなる電話。
「もしもし、」
『碧?今どこにいるの?』
「船の上。」
『純もいるの?』
純が「変わって」と言ったけど、私はそれを拒んだ。
「ママ、ごめんなさい。」
『ふざけないで!!病院がどれだけ大騒ぎになってるか分かってるの?』
「ごめんなさい。」
『碧?パパだ。』
ママとは対照的に落ち着いた声で話しかけてくるパパ。
『とにかく無事ならよかった。』
「本当にごめんなさい。でも、どうしても東京に行きたかったの。」
『分かった、分かったから。お前の携帯に東京の病院の住所を送っておくから、後で純に見せなさい。』
「住所。」
『先生が、そこの病院の先生に紹介状をファックスしてくださった。何かあったら行きなさい。』
『とにかく無事に帰ってきなさい。』