超イケメン☆ホストクラブ【番外編】
『不器用なだけ』って、そんなわけがないようにも感じた。

あんな迫り方をした奴が、不器用なわけなんかない。

三日月は、その場を見てないから、そんなことが言えるんだと思った。

教室に戻り、もう帰ろうと思って、ふと気づいた。

ノートを忘れてきていた。

もうあそこには戻りたくなかったけれど、取りに行くより仕方がなかった。

私は、重い足取りで理科準備室に向かった。

――ドアの前にたどり着くと、中から話し声が聞こえるようで、私は立ち止まった。

言い合っているような声は意外と大きくて、聞くともなしに耳に入ってきてしまう。
< 32 / 67 >

この作品をシェア

pagetop