超イケメン☆ホストクラブ【番外編】
「いけません。私は、あなたの執事にすぎないのですから。

パートナーになどなれるわけがありません」

三日月は頭から否定をしてくるが、そんな風に言われることくらい想像がついていた。

「でも、当日にご招待をお断りすることが失礼なように、

当日のそれもギリギリな時間にお誘いをするのも、失礼なことにならない?」

と、私は訊ねた。

「それは……」

と、三日月が押し黙る。

礼儀を重んじる三日月が、こう言えば困惑するだろうことはわかっていた。

完璧なこの執事を、少しでも困らせたくて、なんとかやり込めたくて、私は、

「ねぇ、だからいいでしょ?」

と、言いつのった。
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