君の光を想う





「柚ちゃんは、春が好きなんだ」


「うん、友奈ちゃんはさ、お姉ちゃん好き?」


「うん、好きだよ!大好き!」


「その大好きと同じくらい、春も聖もなっちゃんも友奈ちゃんも皆大好きだよ」







二人が小さく息を吐く音が微かに聞こえた。


明らかガックリな雰囲気を漂わせている聖と佐倉。


ガックリは、俺だろ…





『春の事、好き』


今でも、その言葉が駆け巡る。





その言葉の意味は、幼なじみとして、好き。

複雑な心境…なんだよ。

それでも、柚からの想いは嬉しかったから。

お前が皆を思う気持ちが俺には愛しく思える。





「私も、柚ちゃんもお姉ちゃんも皆も大好き!」





歯を見せて笑顔で声を上げる佐倉の妹。





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