君の光を想う
「…違う、久々に柚の手料理が食えんのかと思って」
「無理、してない?」
「食いたいんだよ」
真っ直ぐとそう告げると柚の表情が光が照らす様に明るくなる。
「嬉しい!私頑張って作るね。春に一番食べて欲しい」
どんな表情も堪らなく、可愛くて…
平然とニコニコしながら俺を喜ばす事ばかり言う。
柚の腕を解放してやると鞄を手に持っている。
グラスの中身を一気に飲み干すと俺も素早く立ち上がった。
「俺も行く、荷物持ち」
短くそう伝えてから、戸締まりをして、二人で家を後にした。