君の光を想う




「春、聖!今日すっごい楽しみだね!」




一瞬だけ目をやると、柚が上機嫌でやって来た。

テンションの高い二人の会話だけに耳を傾けた。




「よー、柚」


「おはよ、聖。今日は沢山遊ぼうね!んーと、トランプ持って来たでしょ、オセロとお菓子一杯!」


「お、良いな。俺はなんとゲーム機まるごと持って来た!」

「さすが!みんなでやろうね」





二人の荷物を見ると明らか一泊ではない大きさ。

……お前ら。





「……一泊だ、一泊」



「ん?」


「どうしたの?春?」





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