君の光を想う




「一泊の旅行で何をするつもりだ!多過ぎるだろ、明らか」




声を張り上げると二人して、理解していない表情をしている。

その内、聖が俺の肩を叩いて来た。





「心配すんな、春にもやらせてやる!」


「うんうん、心配性だよ、春はー」





溜め息と共に、

もう何も言うまいと心の中で呟いた。





「相変わらず、仲が良いわね」


「本当だな、嬉しい事だ。」





俺たちの様子を微笑ましく見守る三組の夫婦達。

仲が良いのは、そっちもだろ。


二台の車に乗り込み、
はらはらな旅行がスタートした。







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