君の光を想う



──…ふざけんな。



「貴方は俺達が離れれば、それで良いと?」


「それで丸く収まるじゃないか、息子にしかこの会社を継がせたくなんだ。その為なら手段は選ばない…息子は君と柚ちゃんが付き合っている事を許せないらしいからね」


「─…柚の、気持ちはどうなるんですか」





このまま、アイツはまた悲しい顔で壊れそうな瞳。


人形の様に過ごしても良いのかよ。


アイツの笑顔を守りたい。




「私はずっと会社の事だけを考えてきたんだ。そんな事はどうだって良い」




そんな残酷な声が聞こえて下ろしていた拳を強く握った。



「何度も言う様だけど、君が離れてくれさえいれば全てが上手く進むんだよ」


「……息子さんが諦めれば、それも全て収まると思いますけど」



淡々と返される言葉を遮り、睨みを向けた。




< 329 / 347 >

この作品をシェア

pagetop