君の光を想う




段々と弱々しいなるアイツの声。


酷く表情が歪んでいる。




「なのに…手に入れたのに。その笑顔は俺に向けられる事は無くなった。消えたんだ…俺の前から」



震える拳、俯く顔。



その様子からは悔やんでいる表情が窺える。




あー本当に、コイツは柚だけを思って…頑張ってきたんだな。


柚を想う気持ちは、俺と同じなのか。


俺も、ずっと…アイツを想って見守ってきたんだ。




< 337 / 347 >

この作品をシェア

pagetop