君の光を想う




不意に、夢を思い出す。







『闇は光に必要なのか』








こんな事を感じてしまう、俺はより闇に染まっていくんではないかと思う。








「私、好きだな」





「……闇が?」



「そう、知ってる?闇は暗くて冷たいけど、その反面周りとは違う包むような暖かさを持ってるんだよ」


「……」


「冷たさで心地よくて、暖かさで心地良いなんて…素晴らしい事だよね。────…あ、見て!」




柚の声に促される儘に視線を上げた。





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