君の光を想う





──…



同じ夜空を見上げている筈なのに、気付かなかった。


真上には数えきれない星、月が強く輝いている。





──…光。





「綺麗だね、凄く綺麗。」


「ああ…。」





何で今まで気付かなかったんだろう、気付こうとしなかった。


闇しか、見ようとしなかった。
光から目を背けていた。





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