君の光を想う





「な……」




一言目を発しようとした瞬間、思いっきり腕を下へ引かれる。


「しー!」小声で強く静かにしろと訴えられ、佐倉の視線は前へ戻った。




何を隠れて、見てるんだ。

渋々、同じ方へ目を向けた。









…………柚!?



思わず、拳に力が入った。


視界に映ったのは、柚…と見知らぬ男。


上履きから、二年だと分かった。


二人は、少し離れて向き合っていた。






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