君の光を想う
「あのさ、好きなんだけど…付き合ってくれない?」
何となく、雰囲気的に分かっていた事…だけど。
恐怖感を覚えながら、柚の答えを静かに待った。
「ご、ごめんなさい!」
強く、放たれた答えには安心感が過る。
握っていた拳を力抜きつつ解いた。
「そっか、デート一回だけでも駄目?」
「え、と…すみません。」
「…一回だけ、そしたら、俺諦められる。お願い!」
「え…え、えっと…分かりました。」