心燃
現実
中学2年生の始業式。
私はとてもうれしかった。去年は陸上部員がクラスには、自分一人しかいなかった。
だからクラスにうまくなじめなかったし、部活が同じ人が居るなんていいなぁと、無い物ねだりをしていた。
けど今年は違う!4人もいる!
中2女子の陸上部員は9人いる。その中の4人が同じクラスだなんて・・・。
きっと、楽しくて仕方がなくて、いつも笑っていて毎日が楽しい日々なんだろうと、未来の自分を見ていた。
うれしかった。


雪菜は、背が低くてかわいい。それに男女ともに受けが良いし、私自身も相談にのってもらっている。中長距離をやっていて、自分との持久力の差にはいつも驚く。
有里。あだ名は「ハゲ」。いまでも、理由はわからない。でも、顔はそこらへんにいる男子よりカッコイイ。きっと、有里が男だったら、クラスで1番もてると思う。
蒼葉は、部活1の洋服好き。さりげない優しさがあり、凄くマイペース。
有里と蒼葉は短距離を私と一緒にやっていて、同じリレーのメンバーとして信頼している。
そんな個性の揃った、メンバーが同じクラスだと思うとうれしかった。
私は急いで階段を駆け上がり、教室のドアを開いた。


「おしおし、おはよ~!」
皆は声をかけてくれた。私も
「おはよ~。」
と、笑顔で挨拶した。
やっぱり陸上部いいなぁ~。入ってよかったぁ~。 
と、思っていた。
新しいクラスのメンバーは凄く気に入った。
去年の、静かというよりかは皆やる気のないクラスより全然いい!
男子も、話せる人がいたし、何よりやっぱり陸上部員がいることうれしい。
初日から、ハッチャける私がいることをうれしく感じた。



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