可愛くてごめんなさい。
部員が申し訳なさそうな顔をしていたら、
さっきの男子がため息をつきながら、
私を道場の出口に誘導しながら他の部員に聞こえないように
小声で言った…





「悪かったな。
せっかくの昼休みを…

あとでこいつらには厳しく言っとくから…
つきあってくれて、


ありがとな。」




そのまま教室に戻った私は…




さっきまであんなにムカついていた女どもの事よりも、
さっきの男子の事が頭から離れなかった。




(アイツ誰かに似てるんだよな…
誰だっけ………


あっ
そういえば、名前きかれたけど、ヤツのは聞いてないな…)



と考えている間に、





♪キーンコーン
カーンコーン♪




昼休みが終わってしまった…





(はっ
私のお弁当〜
うわ〜ん
お腹すいたよ〜)
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