可愛くてごめんなさい。
はぁ…………





はぁぁぁぁぁ





自宅のテレビの前で
何回もつく大きなため息。


それを見かねた弟が、
おやつのアイスを持って来て隣に座った…



「はい。
姉ちゃんの分。

何があったか知らないけど、
そう落ち込むなよ………

らしくねぇじゃん。」




「べっ
べつに落ち込んでない!!」




と反論したが、
まさに拓海の言う通りだ。




「ふうん。
…………
あのな、
姉ちゃんに隠してた事があるんだ。」





拓海は顔を赤らめて恥ずかしそうにしている。





「何?」




弟のキモイ反応で大体予想はつくけど、訊いてあげた。




「俺彼女が出来たんだ。
っていうか、
つき合ってもう1ヶ月ぐらいなんだけど…
今度誕生日でさ、
なにを買ってあげたらいいか分かんなくて…
姉ちゃんに選んで欲しいんだけど…」




(やっぱり彼女絡みか…
てか、プレゼントとか生意気なんだけど…)




「別にいいけど…
じゃあ買い物に行くか?
私もいい気晴らしになるし。」




拓海は喜んで、
急いで出かける準備をした。
かわいい弟だ……
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