可愛くてごめんなさい。
拓海の彼女はお花が大好きらしいから、

花がモチーフのストラップを買う事をすすめた。

「それいいね」とノリノリの弟。
種類が沢山ある雑貨屋に行き、
一人では選べないとゆう弟につきあって一緒に探した。




………30分後………



じっくり選んだ末に拓海が手にしたのは、
桜の花が散らばっていて中心にハートがあるもの。

(我が弟ながらいい趣味をしている……)




会計をすました後は
近くのケーキ屋さんで一息。



「姉ちゃんありがとう!
これだったら彼女も喜ぶよ!」


そう言う拓海の顔はニヤニヤしている。



(キモっっっ)



「いいよ。
ただ、ここはアンタがおごってね。」


「ああ。
正直こっちの方が高くつくけど
今回は助かったからな。」



(拓海は文句を言ってるけど、
本当は私を元気づけるために誘ってくれた
って事ぐらいは分かってる…

実際、
いい気晴らしになったし)




「それで、
その彼女はどんな子なの?」


…自慢話ぐらい訊いてやるか。




話は盛り上がった。

そして弟と話してるせいか、
ついつい外だとゆう事を忘れ…
ブラック面を隠しきれなかった…



「あははは!
マジかよ!!!
お前の彼女、
絶対に天然だろ?」




はしゃぎすぎて、
テーブルをバンバン
と叩きながら大笑いする私。




ん?
視線を感じる………




はっ!!!



ミスった……




可愛い私が外でこんな言葉づかい……
心配して周りを見渡すと、
斜め後ろに座っているカップルの女が私を見ていた。




(やっぱり聞かれたか…)



あれ?

見た事がある顔だ…



そうだ!
ムカつく3人組!!
しかもリーダーの『りか』とか
いうヤツだ…




(うわぁ、
最悪…………)




アイツは絶対に学校で喋るな…



あ〜あ
さらば、私の楽しい高校生活…



そうして、
弟との楽しい時間は一瞬にして終わってしまった…………
< 24 / 59 >

この作品をシェア

pagetop