可愛くてごめんなさい。

『攻め』

「よしっ!


今日からは黒沢のにアピールしないとね!

絶対に私を振った事を後悔させるわ…」





部屋で鏡を見ながら
一人で呟いてると、
半開きになっているドアから
拓海が顔をヒョイと出して来た。




「姉ちゃん、
今日はまだ行かないのか?
いつも早くに家を出てんのに…
俺もう行くよ。」





行ってきまーすと言いながら玄関のドアを閉める音がして……



はっ!!



時計を見ると
「きゃあぁぁ!
いつも朝一番ぐらいに行くのにー

今から走っても授業にギリギリじゃん! ヤバッ!」





ドタバタ

急いで家を飛び出した……





(くそっ
これも黒沢のせいだ!)
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