可愛くてごめんなさい。
(えっ
なに?
気持ち悪いパート2!!
コイツ、急に紳士ぶるのはなんだろう?
やっぱり私が可愛いからか?


ちょっと嬉しい…けど…
黒沢!!)



「あっ
先輩にそんな迷惑かけられないです!
心配ありがとうございます」



(こんなにしおらしい私を見たら、
グッとくるだろ♪)


「あぁ、そう。
じゃ
お先。」



って、伊織スマイルを前にしてスタスタと帰って行く黒沢。



(……待たんかーい!!)




「せっ先輩!
あの、私やっぱり、怖いのでお願いします!」


(なんで
この私がこんなに必死にならなきゃいけないのよ!

でもせっかくの黒沢との会話チャンスを見逃す訳にはいかないわ!)



「…そうか。
じゃ、行くぞ」




(えらそうに!
でも私は今は従うしかないわ。
コイツさえオトすことが出来たら…)




「早くしろ。」



……ムカつく。
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