可愛くてごめんなさい。
走ってきたのは、
おそらく180センチぐらいの男子。





よほど急いでいたのか、
息を切らしている…





「おい…
大丈夫か?」





汗が流れる彼の目はキレイな二重にで、整った顔をしている。
肌も驚くほど白い…
男子でもこんなに肌がキレイな人っているんだぁ………





「おい!
聞いてんのか?」





考え事をしていた私の顔をのぞき込んだ彼は心配そうな表情だった。





「あっ
大丈夫です。ちょっと…

びっくりしましたけど。」





(ったく、気ぃつけろよな!)





「そっか、
なら良いんだけどよ…

………………

ちょっと俺と来てくれるか?」



結構深く刺さっていた矢を抜いて、

ぐいっ私の腕をつかんでひっぱる…





「あの、どこへ…?」




訊いても何も答えてくれないし、
腕もつかまれてるし…





(はぁ、今日は厄日だ…)





でも、
不思議とつかまれている腕は痛くなかった。
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