禁断愛 母と悪魔の子
愛している。
からこそ、こんなにも幸せを実感できるんだ。
愛しているからこそ感じたい。脳の隅々まで記憶に刻みたいんだ。
私はウィリアムを。
ウィリアムは私を。
「あい、し……て」
「俺も愛しているよ。世界中の何よりも。全人類が君の敵になろうとも、守りたいほどに。
本当に君は綺麗だ。……思っていた以上に」
服上部からなめられた。
胸元部分から首筋へ。
首筋からまた唇へ。
手はあらぬ方へ行っているが、止めることはしない。
私も少なからず望んでいたから。
ウィリアムがいなくなってから何年もの間、彼の温もりを一度たりとも忘れたことはないし、忘れられなかったから求め続けた。
目をつむる。
好きなようにしてほしいという思いの現れに、彼は今一度私の名前を呼んでくれた。