禁断愛 母と悪魔の子


(四)


「ん……」


朝日が瞼に刺さり、目を開けた。


「あれ……」


顔を右左に向けさせて周りを見たけど、誰もいなかった。


……ウィリアム。


「あ……」


思って、慌てて上体をあげた。


体に触るが特に変わった異常はなく、唯一あるとすれば。


「うわ」


とんだ淫夢に惑わされて顔を赤くしてしまう私。



はっきりと覚えているのがタチ悪い。


夢の中だというのにウィリアムに身を預けた自分が恥ずかしい。


嬉しかったのは違いないが、あんなことをするなんて……!


「あー、もう」


おかげで最悪な目覚めになってしまい。


いつもより遅い目覚めになったのは時計を見て知った。


キストはもう起きたんだろう。予想通り、廊下に出ればいい匂いがする。


匂いからして今日はパンケーキらしい。


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