先輩と甘い恋 ~Sweet☆Love~
『えぇぇっ!!!』
「んだよ……うるせーな…。」
耳を塞ぎながら冷たく放つ。
『だ、だってもう終わったの?』
終わったなら早すぎでしょ…
「ま、今日お前ずーっとボーっとしてたからな…」
でも確かに先程から誰も周りに居ない事に気掛かりだった。
えーでも…今日一日どれだけ早かったんだろう…。
「お前まさか本当に分からなかったのか?皆お前に挨拶して帰ったのに…」
うそー……全然分からなかった…。
『皆に悪い事しちゃった……』
「もうしょうがねぇだろ…てかそろそろ帰るぞ。」
普通にスルーですか!!
なんか言ってくれたって良いのに…。
『あ!そういえば椎榎は!?』
ボーっとしてて忘れてたーー!
「あー…渡辺はさっきこいつボーっとしてるって言ったら“あ…分かった。そっとしておいてあげてー”って言って先帰った。」
それは椎榎の優しさなのか分からないが…まぁ良いか。