月の恋
ーーガタ!
「ぅっ………ん…」
ーー………
…………え?
『………………。』
えぇーーーー!!
なっ!なっ!何やっとんねん!!
「っん………き…りゅぅ…さ…ま」
っきりゅーーう!!
「…黙れ」
っ!鬼壟ーー!!
「鬼壟様…っん!」
…………………
………。
『ギィィヤャーーーーーー!!』
「っ!」
「……おまーーッバダン!
ッドタドタドタ!
っあ!ーーありえへん!
気持ち悪すぎる!!
吐くかと思ったーー!!
もぅ最悪や!
めっちゃ鳥肌立っとるやんけ!
普通の女の子なら顔を赤らめたり「きゃー」などなるのだろうが……
『だぁーー気色悪い!』
あいにく
生綉姫に、それはない……
『すぅ~~~はぁ~~~』
大きく深呼吸をし、噴火寸前の心をやっと落ち着かせた。
ほんまあんな暗闇の中あんな……ちょめちょめすんな!キモイ!!どないな脳ミソしとんねん!
よし!見てない!うちは何も見てへん!掃除!掃除!
生綉姫は掃除道具を持ちすぐさまその場を去った。